個人事業主の銀行口座はどうやって作るの?

個人ビジネスの専門家 大町俊輔です。

 

・個人事業主の銀行口座ってどうやって作るの?

・口座開設に必要な書類はなに?

・どこの支店でも作れるの?

・ネットバンキングサービスは無料で使えるの?

など、この記事を読むと、個人事業主になって事業用口座を開設するときのポイントがわかったり、必要な書類が揃ってなくて二度手間になることを防ぐことが出来ます。

 

個人事業主が事業用の口座を開設する必要性とおすすめする銀行をご紹介します。

なぜ、事業用の口座を作る必要があるのか?

個人事業主になったら事業専用の口座を作ることをおすすめしています。

事業専用口座を作る理由は2つ。

 

1:事業とプライベートのお金の流れを分ける

2:確定申告のときに事業のお金をまとめるのがカンタン

 

事業売上と個人で使うお金の口座を分けておくと、確定申告のときに申告書類を作成するのがカンタンになります。

 

お金の流れを明確にするのが事業を続ける上でとても重要です。

どの銀行で事業口座を作ればいいの?

個人事業主の事業口座は法人取り扱いのある銀行であればどこでも作ることができます。

私が個人的におすすめしている口座の作り方は、

 

・地域が関係ないお仕事の場合:三菱東京UFJ、みずほ銀行、三井住友などのメガバンク

・地域性があるお仕事の場合:上記のメガバンク+地域の銀行

 

例えば、地域密着型のビジネスをされているなら、その地域で店舗がたくさんある地元の銀行に口座を一つ開設すると、お客様も振込手数料が無料になったりと喜んでくれるかもしれませんね。

 

神奈川県なら横浜銀行、京都なら京都銀行、福岡なら福岡銀行や西日本シティ銀行など、その地域で大きな地銀に口座を開くといいですよ。

 

地域が関係ないお仕事(例えば、コンサルなど)の場合は、メガバンクであれば特に困ることはないと思います。

 

ゆうちょ銀行やネット専業の楽天銀行やジャパンネット銀行でも事業口座を開設することができます。

 

ちなみに、私はみずほ銀行と三井住友銀行に事業口座を開設しました。

事業口座を作るときに必要なモノ

事業口座を作るときには下記の書類が必要になります。

 

・開業届け(税務署の印鑑あり・コピーでもOK)

・印鑑(個人の印鑑)

・身分証明書(運転免許証等)

・名刺(屋号が入ってるもの)名刺はなくてもOKです。

 

上記4つがあれば事業口座を開設することができます。

 

また、銀行によっては上記以外に事業をしていることを確認するために、書類の提出を求められることがあります。

 

例えば、すでにイベントなどを行なっているならイベントのチラシや会場を借りた時の費用の明細などあれば十分です。

 

これから事業を開始する方は、事業内容をA4一枚程度にまとめておくといいですね。

事業口座を開設する時間はどのくらいかかる?

事業口座の開設は、銀行の窓口で行います。

 

窓口に呼ばれてからスムーズに進めば、10〜15分程度で手続きは完了します。

 

通帳はその場でもらうことができますが、キャッシュカードは1週間から10日ほどしたら書留で自宅に郵便で届きます。

 

ネット専業の楽天銀行やジャパンネット銀行の場合は、窓口がないので口座開設まで窓口より時間がかかります。

事業口座でもネットバンキングは使えるの?

事業口座でもネットバンキングを使うことはできますが、事業口座は法人扱いになるので月額利用料が発生する銀行もありますので、口座開設する銀行で確認するのが確実です。

 

例えば、三菱東京銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の場合。

三菱東京銀行はBizSTATION Lightというネットバンキングサービスは毎月の基本料金が無料です。

みずほ銀行は、みずほビジネスWEBは月額3240円(税込)の利用料がかかります。

三井住友銀行は、SMBCダイレクトを無料で使うことができます。

 

利用料金や対象は変わることがあるので、口座開設のときに必ず確認してくださいね。

屋号のみの口座は開設できるの?

個人事業主の事業口座の名義は、「屋号+代表者の名前」でしか開設することができません。

 

例えば、大町の場合、

「ハーモニーデザインマーケティング オオマチシュンスケ」

 

と長〜い口座名義ですが、これでしか作ることは出来ません。

 

屋号のみの口座を開設できるのは、株式会社が開設する法人口座のみです。

口座開設する支店はどこでもいいの?

開業届けに記載されている住所を営業エリアとしている支店になります。

 

例えば、銀座支店の口座を作りたいと思っても住所が銀座支店の営業エリアでなければ口座を開設することは出来ません。

 

私の経験からすると、みずほ銀行や三井住友銀行は比較的柔軟に対応してくれますが、三菱東京銀行は、口座開設の話をすると住所を聞かれて支店を調べられ、開設できる支店を案内されます。

 

口座の支店名で損得はないので、あまり気にせず開設するといいですよ。

まとめ

事業口座を作る目的は、事業で使うお金とプライベートを分けること。

 

口座は地域性がある事業なら、地元の銀行の口座+メガバンク。

 

地域が関係ないなら、メガバンクのみ。

 

ネットバンキングは銀行によって利用料が発生するので、開設じに要確認。

 

口座の名義は、「屋号+代表者氏名」

 

口座開設の支店は、開業届けに記載の住所の最寄り支店

 

カンタンですが、個人事業主が事業口座を開設するときのポイントをまとめてみました。