起業する前にやっておくべき10のコト

起業する人が毎年増えていますが、その裏で廃業する起業家もたくさんいます。

 

起業は勢いでするものではなく、起業する前の事前準備がとても大事です。

 

12年前に起業してから今日までを振り返り、起業する前にやるべき10のコトを「お金」、「ビジネスの準備」、「習慣化」の3つに分けて書きました。

 

これから起業したいと思っている人のお役に立てたら嬉しいです。

半年間収入ゼロでも生活できるだけの貯金

起業すると最初の1〜2ヶ月は有休消化分の給料などが振り込まれますが、それ以降はあなたが自分で稼がない限り収入はゼロです。

 

収入がゼロになることは精神的なダメージがとても大きく、不安や心配から体調を崩したり精神的に追い詰められることもあります。

 

起業したいのなら、最低でも半年間は収入がゼロでも今の生活を維持できる貯金を作ることを強くお勧めします。

 

私は貯金より借金の方が多かったのと会社をやめても2ヶ月は収入が確保出来ていたので、なんとかなるだろ!と甘く考えてしまい苦労しました。

 

起業したから今の生活水準をいきなり下げることは難しいというか出来ませんし、下げるとセルフイメージが下がり悪影響を及ぼします。

 

起業を目指しているなら、毎月の生活を維持するために、いくら必要なのかを今すぐ把握して、毎月最低いくら稼ぐ必要があるのかをちゃんと知っておいてください。

 

今の時点で、最低半年間は今の生活を維持できる貯金がない人は、まだ起業するタイミングではないですし、起業しない方がいいです。

給料以外の収入源を作る

会社に勤めているときに、会社からの給料以外の収入源を作ることは起業する前に必ずやってほしいことです。

 

会社に勤めているときは、会社というメインバンクが毎月決まった給料日にあなたの銀行口座に給料を振り込んでくれますが、起業したら毎月の給料の保証はありません。

 

会社員は起業家より経済面での不安が少ないので、メンタルも安定しており、新しいことに挑戦するのがカンタンです。

 

給料以外の収入源と言われても思いつかない人もいると思いますが、ネット時代の現在は、収入を得る方法はたくさんあります。

 

ブログを立ち上げGoogleアドセンス広告をブログに表示させたり、商品を紹介して売れたら収入が入るアフィリエイトなどはすぐ取り組むことが出来ます。

 

女性でアクセサリーを作ることが得意な人は、自分で作ったアクセサリーを販売するネットショップを無料で作ることができるBASESTORES.JPはInstagramと連携も出来るのでカンタンに販売が出来ます。

 

また、noteという自分の知識や経験をまとめて有料で販売することが出来るプラットフォームを利用することも収入源を増やす方法の一つです。

 

ネットを使うのが苦手とか面倒だと思う人は、派遣登録をしておいて時間が空いたときに単発の仕事をすることも収入源を増やすことになります。

 

私も起業する前に、登録をして収入が足りないときは単発のバイトをしたこともあります。

 

起業したら自分が頑張った分が収入に跳ね返ってきますが、頑張っても収入に反映されない時もありますから、一つの収入源ではなく複数の収入源を起業前に確保してください。

クレジットカードを作れるだけ作る

起業したらあなたの社会的信用はゼロになります。

 

これは紛れもない事実で、クレジットカード1枚作るのも大変になりますし、融資を受けることも難しくなります。

 

起業したら会社員のときからは想像も出来ないくらいお金が減るスピードが早くなります。

 

会社員は交通費の支給や出張があれば費用は全て会社負担でしたが、起業したら全ての費用負担はあなた自身です。

 

ビジネスをする上で、費用を先に持ち出すことはよくあることですが収入が不安定なときは費用を捻出することも大変になります。

 

そこで、急場しのぎですがクレジットカードやクレジットカードに付いているキャッシング、消費者ローンを活用することが必要なる時があります。

 

先ほどもお伝えしましたが、起業したら社会的な信用はゼロになるので起業してから用意するのは遅いです。

 

会社勤めをしていれば、会社の信用でクレジットカードや消費者金融の審査はカンタンに通りますし、限度額も前年の年収を基準に決まるのでかなりの金額の枠で作れます。

 

起業家の間でよく言われているので、「起業したいなら会社員の間に、作れるクレジットカードは全部作り、消費者金融と契約だけはしろ」と言われます。

 

クレジットカードは、年会費無料のカードから優先的に作れば、保持しているだけなら費用はかからないですし、飛行機や新幹線を使うなど用途に合わせてクレジットカードを作るといいですね。

 

クレジットカードのオススメに付いては、別の記事でご紹介しますね。

 

消費者金融はあまりオススメ出来ませんが、起業したら収入がなくなることもあるので、作る作らないは別として、頭の片隅にはいれておいてください。

 

繰り返しますが、起業したら社会的な信用はゼロになるので、作ることが大変なので真剣に考えてくださいね。

 

年商数億円の会社の経営者でもクレジットカードの審査で落ちることがあるんです!

ブログ・ツイッターを始める

起業したら情報発信がとても大事になります。

 

会社勤めをしているときは、会社が広告をしていましたが起業したら広告宣伝も全て自分で行うことです。

 

起業したての頃は、資金もあまりないので広告宣伝にお金を使うことは出来ませんし、広告にお金を使うくらいなら違うことに使ったほうがいいです。

 

あなたが提供する商品を買ってもらうには、まずは知ってもらわないと始まりませんし、知ってもらうには継続的な情報発信が必要になります。

 

ネットが普及する前は、テレビ、新聞、折り込みチラシなどのマス広告を使う以外の方法がなかったですが、今は無料で使えるネットを使うことが出来るのはラッキーです。

 

起業前だから宣伝する商品なんてないですよ!と言われそうですが、起業したら「あなた自身が商品」になるので、起業する前からブログ・ツイッターで情報発信してください。

 

豊富にモノがある時代なので、何を買うか?より「誰から買うか?」が重要な時代ですから、起業前から一人でも多くのファンを作る行動をしてください。

 

特に、コンサル・コーチなど専門知識やノウハウを提供する職業で起業を考えている方は、あなたの人柄が伝わる情報発信をいち早く始めることをオススメします。

 

大事なことなので繰り返しますが、知ってもらうまでには時間がかかるので、1秒でも早くはじめてください。

会社の名前に依存しない人脈を作る

「人」は起業したあと、とても大事な資産になります。

 

会社員でいると、あまり意識したことがないと思いますが、会社の名前であなたに会ってくれます。

 

特に、誰もが知っている大手企業に勤めている方は、自分に興味を持ってくれているのではなく、相手はあなたが所属する会社名で会っていることを自覚しましょう。

 

私も日本で一番大きな広告代理店である電通の子会社に勤めていたときに知り合った人に独立後、連絡をしましたが冷たくあしらわれた経験がなんどもあります。

 

会社に勤めている時は最大限、会社名を利用しつつ出来る限りたくさんの人に会い、会社をやめても繋がる人脈を意識して作りましょう。

 

また、起業家が集まるイベントやセミナーに参加して、人脈を作ることも大事ですが、中には営業目的やビジネス勧誘のために参加している人もいるので、見極めも大事になります。

プロフィールを作り磨く

プロフィールは起業したらとても大事になるだけでなく、プロフィール次第で仕事を増やすことも出来るくらい強力なツールになります。

 

会社員のときは会社の名前があなたの存在価値を証明していると言えますが、起業したらあなたのことを知っている人はほとんどいません。

 

プロフィールは、あなたが何者なのか?を伝えるためには欠かせません。

 

例えば、あなたが本を買うときに著者のプロフィールを見るのと同じように、はじめて名刺交換した相手もあなたのプロフィールを必ず一度は読みます。

 

起業したら、会社員のとき以上にはじめて会う人との挨拶が増えます。

 

名刺交換した相手がどんな人なのかを詳しく知るために、名刺に書かれているサイトにアクセスして最初にプロフィールを探して読みますよね?

 

このとき、あなたのプロフィールが相手に魅力的に映ったら、ビジネスに発展したりビジネス以外でのご縁が強くなります。

 

逆にプロフィールがなかったり、ちゃんと書かれていなかったらその場でそのご縁は終わりになるので、プロフィールはしっかり作りましょう。

 

プロフィールは一度作ったら終わりではなく、定期的に見直しをしてブラッシュアップする習慣を作りましょう。

商品を作り販売してお客様の声を集めよう

起業したら自分で販売する商品を作ります。

 

会社員の時に商品作りに携わっていた経験がある人も、自分で商品を作るとなると勝手が違いますし、企業向けと個人向けの商品の作り方はまったく違います。

 

また、会社員のときは会社がすでに作った商品を販売するだけでしたが、起業したら商品作り方から販売までを最初はすべて一人で行わなければなりません。

 

起業する前に、商品作りから販売までを経験するとしないでは起業後の苦労が違いますし、起業したら販売力がないと収入を得ることが出来ません。

 

商品の作り方は、有形と無形で異なりますが、まずはじめはあなたの知識や経験を商品にした「無形の商品」作りをしましょう。

 

無形商品には仕入れがありませんし、何個でも作れますし何回でも変更することが出来るからです。

 

商品を作るときは、自分が出来ることではなく、商品を購入してくれる人の悩みや困りごとなどを解決するにはどうしたらいいか?という視点で商品を作ってくださいね。

 

商品を作ったら、あなたの周りで必要だと思う人に、商品について話してみましょう。

 

みんな最初は失敗を繰り返しているので、失敗を恐れずにどんどんあなたが作った商品の紹介をしてみましょう。

 

紹介するときは、「商品の強み」ではなく「商品を使うと相手がどう変わるのか?」という変化を伝えると購入してくれる可能性が高くなりますよ。

 

勤めている会社が副業禁止の場合は、お金を頂かずにモニターとしてお客様の声を頂くことも起業後に必要となるので、お金を頂く頂かないに限らずお客様の声は頂いてくださいね。

本をたくさん読む

成功している起業家は例外なく読書家です。

 

ビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾス、ウォーレン・バフェットなど誰もが知っている成功者も毎日1時間は読書をしています。

 

会社員が一年間に読む本は12〜13冊と言われていて、平均月に1冊しか読んでいません。

 

あなたが1週間に1冊、1ヶ月に4冊読めは4倍の知識量をインプットできるだけでなく、4倍成長することもできますし、年間で48冊読めはその差は埋めることが出来ないくらい大きくなります。

 

読書は、著者が時間とお金を使って経験してきたことが、凝縮されているので著者の経験を疑似体験することが出来ます。

 

多くのビジネス書は、1冊1500〜2000円くらいで買うことができるので、知識を仕入れるための投資としては安くて良質な知識を手に入れることができます。

 

ジャンルは、ビジネス書だけに限らず、古典や小説など幅広く読むことをお勧めします。

 

起業を目指しているなら、電車などの移動時間にスマホをいじるのではなく、読書をすることをオススメします。

気になる起業家をランチに誘う

起業する前に、起業後を意識した人脈を構築することはとても大切です。

 

起業したら会社員の時と違い、ほとんど一人なので、自ら積極的に人に会う習慣を身につけることはとても大事なことです。

 

起業する前にすでに起業している人から直接話を聞くことは貴重な経験になるので、起業する前に出来るだけたくさんの起業家の人にあって話を聞いてください。

 

ネットにある情報より直接聞く、生の情報の方があなたが起業するために必要な情報をたくさん得ることが出来ると思いますし、起業後にランチした起業家が助けてくれることもあります。

 

人をランチに誘うということは、人の時間を頂くことなので、「なぜ、あなたに会いたいのか?」をしっかり伝えないと「時間泥棒」になるのでその点は気をつけてくださいね。

年2回以上は海外に行く

起業すると忙しかったり、経済的な事情で海外に行くことが出来ない時もあります。

 

私の経験から言えることは、海外に行くことで日本にいたら感じることが出来ないことや体験をすることが出来ます。

 

実際、ここ2〜3年ハワイと香港に行きましたが、行く前と後ではビジネスだけでなく人としても短期間に大量の経験をすることが出来るので、一気に成長しました。

 

昨年からハワイで新規ビジネスの立ち上げも、海外に行ったからこそ実現することが出来たことです。

 

ネットに流れる情報はごく一部ですし、ネットの情報だけでは何も判断することが出来ないので、直接現地に行って自分で調べた情報はとても大事です。

 

日本という小さな市場だけでビジネスするという選択もありますが、ネットで世界がツナ買っている現在は、世界を見た上でビジネスをする市場を決めることも大事です。

まとめ

12年前に起業して実際に体験したことを元に、「起業前にやっておけばよかった!」と思う10のコトをまとめてみました。

 

あくまで個人の経験からのお話なので、他の起業家の人は違うコトを言うかもしれませんが、共通する部分もたくさんあると思います。

 

起業するということは、安定を捨てすべてのリスクをあなた自身が取ることでもありますから慎重に決断してほしいのですが、起業すると決断したらいまお伝えした10のコトを思い出して実践して頂けたらと思います。

 

 

 

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